常に失うものは何もない精神にする
今日で異動から1年、社長歴11ヶ月となりました。
この1年挑戦や失敗をする中で最近一番肝に銘じているのが
積み上げたものを評価し大事に育てることよりも
常に失うものは何もない前提で大きな決断を早くし続ける、ということ。
スタートアップの経営者としては当たり前すぎることですが毎日これを忘れずに仕事をする、というか生きていくのは思ったよりも難しく、どうしても眼の前に積み上がった価値に心を満たされがちです。
ユーザーの態度変容もデバイスや環境の進化も早いインターネットの業界では、桁を変える成長や他社の追従を許さないようなヒットは、どう考えても大きな決断を早くし続けることでしか生み得ないと、ここに来て毎日自分にプレッシャーを与えるようにしています。
その前2ヶ月くらいはと言うと反省すべし期間で自分への教訓としてどんな罠にハマったかを書いておくと・・・
専門子会社という形で動画メディア事業に挑戦し成果を出すというお題に対し「宅スタ」をつくり3ヶ月間運営し、自分の眼の前にたくさんの資産が積み上がりました。
・みんなで時には寝ずに作り上げてリリースしたサービス
・毎日楽しく使ってくれるユーザーさん
・ユーザーさんが作る独特の文化
・やっと揃ったメンバーと効率的になってきた開発フロー
・毎日のデータや積み重ねた改善
・それなりの成果と兆し
長年付き合ってきた彼女のように居心地がよく魅力的な資産が目の前に広がり、いつの間にか何も持っていなかった立ち上げ時のようなダイナミックでスピーディな決断と実行ができていなかったという罠です。
今はと言うと桁の違う状態目標を目指し、プロダクトも社内体制もキーマンの役割も席も今までとはガラっと変えて再スタートを切った状態=内部的にはイメチェンした状態です。
ここから本当に桁の違う兆しと成果をつくるまでは闇の期間ですが、一度捨てたつもりだった今まで積み上げたものがいろんな場面で後押しし、段を上がった状態でスタートを切れた感覚です。
これも大きい決断を早くすることで得られるもの。
まだ成果に繋がっていない悔しさや焦りは正直あり、競合も市場も自分たち以上のスピードで成長しているはずなので、こういうタイミングで発信をするのは苦手な方ですが、プロデューサー業では得られなかった社長業としての気づきやマインドは改めて発信していこうと思います。
2コメント
2015.10.01 12:00
2015.10.01 02:13